中期(27週まで)エピソードいろいろ2

6ヶ月目にもなると、「りょこぴは妊婦だ」ってのが、わかる。
めまいは落ち着いたものの、急にお腹が前にせり出したのだ。
さすが双子腹だ。
将のときは、産休入るまで(九ヶ月半ば)妊娠に気づかなかった、って言われたんだけど、
私は長身ゆえ、お腹の大きさが目立たないのだ。

双胎とはいえ、
私自身の経過もここまではまずまず、足のむくみを除いては。
ただ、検診を余計に受けなくてはならない。
内診も毎回(;;)だ。
会社の休暇も余計な検診の分までは認めてくれない。
(私が双子出産後、制度が改善されて、休めるようになったみたいだけど)
あーーーーーーー、休暇が足りない!!!
お腹の子どもたちも順調に大きくなっているようなので、よしとしよう。
ある日、腹部エコーの検診を受けているとき、お腹の子達が暴れていた。
エコーの画面をのぞくと…

ふたりで蹴りあいしていた.

わっはっは(大爆笑)
なかなか愛嬌があって、可愛い奴らだ。
でも、今からケンカしてどうすんだ?
きょうだいケンカしないで、仲良くしようよ〜

でも、経産で子宮も柔らかくなってきているので
早産予防のために、お腹の張り止め、「ウテメリン」を
1日3回服用するようになった。
「こんな小さな錠剤、飲んだからって
 いったい何だっていうんだろう。」
と思いながらも、まじめに毎日服用した。
あとで、この小さな錠剤の効用が、こんなに大きなもので
重要だったんだー、って気づくのですが。
ええ、そうなんです、ウテメリンを服用しなくなったその日に
陣痛が始まったのは、この私。この話はのちほど。

このころだ。将に大きな変化があったのは。
それまでは、「ママのお腹に赤ちゃんが二人入っているんだよ。」と
言うと、「ふーん」なんて、そっけない返事。
赤ちゃんにはさして関心は無いのか、
と思っていた。ところが、小さな彼なりに、『何か』を感じていたのだ。
いつものように朝、保育園に連れていくと「やだっ、ぼく保育園いやだ!」
と言うのです。お友達とケンカしたとか、そんなことでもなさそう。
登園拒否だ。
やっぱり原因は、私の妊娠としか思えない。
お腹が目立ってきて、赤ちゃんが生まれるってことへの
現実味がだんだん増してきたんだろう。
「赤ちゃんがえり」って、よく聞く言葉だったので
私は、将に対しては特別配慮してきたつもりだった。
「赤ちゃんたちも大事だけど、将もとても大事なママの子なんだよ。」

初孫として生まれ、祖父母からも、とても可愛がられ
皆の愛情を独り占めしてきた将。
双子が産まれること、彼はおもしろくないんだろうな、って。

「いやだ〜、保育園やだーーー。ママー。ママー、行かないでーーー!!!。」(号泣)
こんなこと毎朝、出勤前に言われるのだ。
つらい。(ToT)
私の仕事って、最愛の子どもにこうまで言われても、やる価値のあるものなんだろうか。
次の子どもは時期尚早だったんだろうか。
私は悩んだ。


将の登園拒否が、何週間も続いた。
といっても、そうそう仕事は休めるものじゃない。
もう私の遅刻も限界だ。クビが飛ぶ〜
将に対しては、「母はちゃんと君を愛しているんだよ」って誠意を見せるしかなかった。
でも、弟か妹の双子が生まれる現実が、目の前にあるんだ、ってことを諭しながら。

そうこうしているうちに
将の気持ちも徐々に落ち着いてきたようだ。
なんとか泣かずに保育園に行ってくれるようになっていた。
なぜ登園拒否が落ち着いたのか?
今でもよくわからないが、時間が解決してくれたのだと考えられる。
もちろん、保育園の先生方の大きなフォローがあってこそなのだが。

でも「ママは、赤ちゃん産むためにしばらく将と離れることになると
思うけれど、パパとお留守番してくれるかな?」って聞くと
「やだっ。ぼくママと一緒に居る!」って言ってた。
まだ3才、ママと離れるなんて、身を裂かれるような思いなんだろう、(あたりまえだ)
でも3才、もうごまかしはきかない。
ママが早期入院、しかも長期入院することは、きちんと話しておかなければ…

そして、涙の1月15日、私が管理入院させられた日を迎える。
まだ1月。予定日は4月。3ヶ月も先だ。
こんな長い間、将とパパで留守番なんて出来るんだろうか?
将は毎晩ママを恋しがって泣くんじゃないだろうか。
心配で心配で、私の胸は張り裂けそうだった。

心配なのは、それだけではない。
双子のことだって心配だ。
それじゃなくたって、単胎よりはるかにリスクの大きい妊娠・出産。
子どもたちは無事に生まれてくれるんだろうか。
生まれても3人で揃って退院なんてできるんだろうか。

寝ても覚めても不安ばかりの毎日。
双子の妊娠は予想外でびっくり、とてもおめでたいことなんだけど
そう感じる間もなく、日々は過ぎていくのだった。

そういや、お腹のふたりにはほとんど話し掛けたことなんて無かったかも。

パパと将のクレイマークレイマー生活をお読みください。

暗いことばかり書いたけど・・・
前述したMLで知り合った方から、ベビーカーを譲ってもらえることになった。
前後に椅子のついたいわゆる「縦形」ベビーカーだ。
ここのお家には、当時1才になったばかりの、たまみちゃん・かりんちゃんという双子の女の子がいて
これまたとても素敵なお母さんがいらしたのだ。
「双子って大変じゃありませんか?」と、ありきたりな質問をしてしまった私。
「いえいえ、私は双子しか育てたことないから、子育てってこんなもんだと思ってるんですよ。」
ふーむ。なるほど。すごく自然体でそれでいてポジティブな彼女の考え方にすごく魅力を覚えました。
双子の母ってオーラが出てるのかもね☆
私も頑張ろうっと。ちょっと元気が出た日でした。

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ほーむ