1999年2月某日

将に好意を持っている女の子の存在が明らかに。
女の子っておませさん、4才にもなると「将くん、好き。」
「結婚したい」とか言うらしい・・・。
将なんて、まだ戦いごっこ、ウルトラ○ンとかそんなのに
夢中なのに。

1999年2月某日

今日は、私は所用があって外出。
双子は、シッターさんにお願いする。
まどは、へらへら笑って、「ママ〜、いってらっしゃーい。」
と言わんばかりなのに対し、
はるは、シッターさんを見た途端、おお泣きし、
ママの後を追っかけてくる。
まどは、ママがいなくなった直後、ちょっと泣いたみたいだけど
すぐに慣れて、シッターさんと遊んでいた。
はるは、「まどちゃん・・・・」と、まどの後を泣きながら
くっついていたようだ。
双子でしかも一卵性で顔はよく似ているのに
性格はえらく違うのだ。
同じように育てているのにな〜。

1999年2月某日

双子は4月から将と同じ保育園に通えるようになったため
すこしでも保育園の雰囲気になれさせようと思い、
将のお迎えにいっしょに行くことにした。
双子は保育園に行くとすごい人気者。
私がおんぶ&だっこして、将のすみれ組に入室すると
どわ〜〜っと、すみれ組のお友達が集まってくる。
とうぜん、私は身動きできず、こどもたちにもみくちゃにされ
まど&はるは、目をまんまるくして、ただ驚くばかり。
「どっちがまどちゃん?はるちゃん?」
「かわいいね〜、さわってもいい?」
「あ、ほっぺたやわらかいよー」
「キティちゃんのくつ、はいてる〜」
「わー、おんなじ顔してるー!」
「ほんとだ」「マジ?」「そっくり」
ううううう、早く帰りたいよーーーー
でもって、将のやつ、この騒ぎにかこつけて、まだ遊んでる。
「こりゃ〜(ーー#)、将〜、早く帰るぞー、支度しろーい!」
私は、こんなにがさつな人じゃなかったのに・・・・(;;)
男の子を育てると、どうも人間荒くなる・・・。
ほんとは
「将ちゃん、赤ちゃんたち待ってるから早くお支度しましょうね〜(^0^)おほほ」
って言いたかったのよ〜。
そして、チャリンコ4人乗り(ほとんど曲芸)で、今日も家路を急いだのだった。
キ〜コ〜 キ〜コ〜・・・・・・

1999年3月某日

双子の娘達の無認可園での慣らし保育がスタート。
11ヶ月っていう月齢はかなりくせもの、
お迎えに行ったら、二人ともすごい顔してた・・・・
いかにもずーっと泣いてました、って感じの。
声までかすれちゃって、ああ、ああ、ああ・・・・・(;;)
女の子はちょっと人見知りくらいがちょうどいい、
なんて思ってたけど、ちと可哀相だったな。


1999年4月某日

4月からお兄ちゃんといっしょの保育園に通えるようになり
兄も双子もごっきげん!
お散歩タイムはいっしょのようなので
保育園の前にならんでいるお兄ちゃんのクラスを見つけると
双子は大騒ぎ。
「うおーっ。うおーっ。きゃっきゃっきゃ。」
(訳)わっ、おにいちゃんだ。おにいちゃーーーん。
まどはるを見つけた将は、
「おー、ちびちび〜。」と言って駆け寄ってくる。
#おい、犬じゃないんだから、ちゃんと名前で呼べよな・・・
で、3人で顔を見合わせて、きゃっきゃと騒ぐそうだ。
ああぁ、見てみたい。>母。

1999年4月某日

今日初めてりんごの大きなかけらを与えてみた。
二人とも歯が6本しかないくせに、けっこう上手にシャリシャリ・・・。
はるは、さっさと自分のを食べてしまって、
まだ食べているまどのが欲しくてたまらなくなって
けんかが始まりました。
髪の毛引っ張りあい、胸ぐら掴み合い、かみつきあい、
女の子のけんかじゃないぞ、これ。って感じ。
将がりんごのかけらをはるに渡してくれてその場はなんとか丸くおさまったのだ。
ほっ。

1999年4月某日

4月から通っている保育園、双子がもう一組入園した。
まどはると同じ年齢、向こうの方が2ヶ月お姉さんズ。
朝ときどき会うんだけれど、お互い髪ふりみだして
子供たちと格闘してるから、まだ挨拶だけで
話したこと無いんだ・・・・。こんどゆっくり!ぜひ。Nさん。

1999年5月某日

なんとなく連休前から調子がいまいちだった、まどはる。
連休中も特に遠出せず、おとなしくしてたのにぃ。
連休明けどかーんと熱が。おいおい、私はいつ仕事すんだ???
保育園預け初めは、じぇんじぇん仕事になりましぇーん。(;;)とほほ
将の時で経験ずみだけど、やっぱり仕事できないのって、悩んでしまふ。
このときパパも発熱で2日間ほど死んでいた。
将は、というと、この風邪は将から始まったものだ。
あたし(ママ)は(^^;)ひとり元気だった。
ごめんよお、馬鹿は風邪ひかないんだって!

1999年5月某日

甘えん坊のまどはる。
クラス一番の甘えんぼさん。月齢が一番おちびだし、仕方ないな。
ひとりが先生にだっこしてもらうと「あたしも〜」ってな感じで
もうひとりも抱っこをせがむ。

1999年5月某日

きょうは近くの神社にお散歩。
ふたりは先生の目を盗んで(?)
石ころやら砂やら葉っぱやら・・・・なんでもお口へ放り込む。
でもね、口のまわりが「クマゴロー」のようになってるから
バレバレなんだけど・・・
先生あわててぺっぺっさせてくれてます(感謝)。
午後はお部屋で小麦粉粘土を食べたそうだ。
あ、でも、本物のご飯はもっと食べてるのでご心配なく。
月齢一番ちびな姫たちだけど
食欲は一番だそうで。
給食費、得してます、スミマセン。

1999年5月某日

保育園にすっかり慣れた二人。
お名前を呼ばれると「あーい。」ってお返事して
お手手あげます。
その後は、かならずお手手パチパチするんだけど
上手にできて、先生に誉めてもらってるんだね、きっと。

1999年6月某日

トイレトレーニングなるものは全く興味の無いあたし。
将のオムツ外しの時期も、「時期が来たな」と感じたところで
たった1週間でオムツをとってしまった、という経緯がある。
だから双子ももちろんそのつもり。来年の夏かな。
でも、まどもはるも、園ではおまるでおしっこできるように
なっちゃって、
はるはうんちまで成功!したらしく、ちょっと母はびっくり。
困ったな・・我家にはおまるが無いんだよぉ。


1999年6月某日

おまるの無い我家。
まどは、シャトルシェフ(保温鍋)の外なべのふたを開けて
よっこいしょ、「何するんだろう?」と思ったら
いきなりまたいでいた。おいおい、勘違いしてないか??
そこはトイレじゃないんだよ〜(ToT)

1999年6月某日

今日の園のお散歩は水元公園。
6月の水元といえば花しょうぶで有名。
双子はワゴン車に乗り、兄は麦茶の水筒さげて徒歩で行ったそうだ。
まどは途中で眠たくなってしまい、ワゴン車内にタオルをしいて
30分ほど眠ってしまったらしい・・・
花見見物の人に「あら、こんなところでねちゃってぇ〜。」と
何人にも声かけられたけれど、おかまいなしでZZZZZZ。
よく寝ていたまどでした。
言葉の達者なはるは、その様子を見て、
「あーちゃん、ねんね。」と言ったそうだ。
(訳)まどちゃん、ネンネしてるね。

1999年7月某日

今日は、初めての双子の保育参観。
二人は普段どんなふうに園生活を送っているのかな?
子供たちには朝いつもどおりにバイバイして
となりの部屋ののぞき窓から、子供たちの様子をうかがうのだ。わくわく
1歳児はすごい面白い!!
ひっかきあい、かみつきあい、なんて当たり前。
でも、ちゃんとみんな「ごめんね」、(月齢の大きい子は言えるし)って
フォローが出来る。さっすがたくさんの兄弟の中で育つ保育園って感じ。
アンパンマンの体操、ラッキーチャンポンめん、10人くらいの1歳児が
一斉に踊る姿は、もうーーーーーなんて可愛いんでしょう。(*^^*)
先生がたがうらやましい、でもこの職業、双子の母のあたしには難しそう・・・。
たった子供3人に思いっきり翻弄されてるもんね。はっはっは>いばってどうする

1999年7月某日

将の5才のお誕生日目前で「お泊り会」があった。
この会は、れんげ組(年中さん)にあがると毎年行われていて
園舎にお友達や先生と一泊するのである。
一日目
調理保育(夜のメニューの下ごしらえ、調理)
ママのお手製のエプロンをして
「玉ねぎ、人参、じゃがいも切りは僕の担当!
材料のキャベツは昨日、僕が先生と買いに行ったの。」
今晩のメニューは、カレーライス、キャベツのおかか和え、コーンスープ、
ぶどうゼリー、麦茶だよ。
夕食後は「宝捜し」という名の実はきもだめし。
暗い保育園の中を歩いていくと最後はお化けじゃなくて宝物があるのだ。
将は大好きな女の子とお手手つないでいったので結構かっこいいところ
見せていたようだ。怖がる女の子に「怖くないよ。大丈夫。」だって。
宝捜しの後は、キャンプファイアーならぬ、花火を軒下でやったそうだ。
二日目
夜もおもらしせず、朝は早くおきてラジオ体操。
朝食もたっぷり食べられて、最後の集会。
「お泊り会がんばり賞」なるものをひとりづつもらって
なんだかちょっと大人になったみたい。
このお泊り会のおかげで、将はまたさらにしっかりお兄ちゃんとなり
あーちゃんから「あたし、将くんと結婚するの〜」って
プロポーズされちゃうのであった。モテモテ将〜!
将はデレデレ〜。

一方、双子は、兄の不在を感じて、
「にいちゃ、にいちゃ〜、にいちゃーーーー!」
と、二人家で泣き叫んでおりました。
ちょっとは家の中静かになるかな、と思われたお泊り会の夜は
逆に双子の泣き叫びでうるさいくらいだった。


1999年7月

梅雨も明けて、夏休みがとれた。
家族5人でスキー以来の旅行、鴨川へ行ってきた。
定番のシーワールドはもちろん、海、プール、牧場、としっかり遊んできた。
双子は海初体験。おそろいのアンパンマンの浮き輪をもって!
まどは波がこわくてわーわー泣いていた、
はるはきゃっきゃ大喜び。
まどは浜辺で砂遊びすることに。気が付くと、ひえええええええええ〜
まどは砂を食べていた(・・;
あわててぺっぺっぺ。「あー、こんなになっちゃてぇ」とお口をふいてやってたら
その傍らで、はるが砂を食べていた(;;)
その繰り返しが何度か。
とどめは将の奴!「赤い旗立ってる♪」と喜んで走った先が遊泳禁止区域!!!
「ひえええええええええええええええ〜〜、やめてくれえーーーーーーーい。」
ぜんぜん浜辺で寝転ぶ暇の無かった母でした。
でも楽しかったよん(どこが?って言われそう)


1999年8月某日

暑い、暑い、あついよお〜
そんなある土曜日の朝、メスのカブトムシが死んだ。
このカブトムシ、先月マザー牧場で将が捕まえたものだ。
えさを毎日与えて、可愛がって、将はとても大切に育てていた。
将の大きな目から大粒の涙涙涙・・・・・・・・・
「カブトムシがしんじゃったよ〜、おおおおおーーーーー(鳴咽)。」(ToT)
でも「虫さんってはやくしんじゃうんだね。」「お墓つくってあげよう。」
将のやさしさにあたしまでもらい泣きしちゃった。
パパに穴掘ってもらって、カブトムシを葬った時、
やっぱり将は泣いていた。
将には辛かったけれど、小さな虫にも命がある、と
心底理解できたと思う。彼に弱者への思いやりの気持ちが
大なり小なり芽生えてくれるといいのだが。
いい経験できた夏だった。
「カブトムシさん、仲良くしてくれて、ありがとう。」
5才になったばかりの将は、そう言って
パパが穴を埋めるのを見つめていた。
合掌

1999年8月某日

日に日にボキャブラリーが増える双子。
自己主張はハンパじゃない。
「あーちゃんの!」まどちゃんの!はるちゃんの!って言っているつもり。
自分の持ち物、しっかり把握しているのだ。
プールバックはお揃いのマロンクリームの絵の付いたものを
持たせているのだが、キーホルダーは色違いのキティちゃんのを下げている。
キーホルダーの違いをちゃんとチェックして、「あーちゃんの!」って
自分のをさっさと持っていってしまう。
今日は、薬局の人に「どっちがはるちゃん?」ってきかれて
まどは、はるを指差していた。
「へえ、ちゃんとわかるのね。とってもおりこうさんになったのね。」っていわれ
二人ともいい顔してたな。二人は、大人の言っていること、ちゃーんと理解しているのだ。
夫婦喧嘩してる場合じゃないな>自分。

1999年9月某日
今日は防災訓練だ。一年に一回の大イベント。
私は仕事柄、月初はとても忙しいのだが
それでも「子供の命を守るため」この大切な行事、
何があっても会社は早退し、毎年参加することにしている。
暑い灼熱地獄の中、私は汗をぬぐいながら
子供たちの待つ江戸川土手に向かった。
70年以上も前、こんな暑い日に大地震、避難生活もさぞ
大変だったろう、などと思いながら…
今年は双子は初参加のため、パパにも早退してもらって
お迎えを手伝ってもらうつもりでいた。でも…パパ来ない…
私の姿を先に双子に見つけられてしまい、ふたりを
おんぶ&だっこして、将兄ちゃんをお迎えにいく。
お兄ちゃんは、母の早い時刻のお迎えに喜んで飛びついてきた。
私は…この暑い中!双子をおんぶ&抱っこして
土手からとぼとぼ保育園に荷物をとりに行った…
なんでパパ来ないんだよ〜(;_;)
今日はたくさん歩かなきゃならないから、はきなれたパンプスはいていったのに
それでも、双子の重みで(合計22キロ)足には靴擦れができ、まめが
つぶれて痛くてたまらなかった。(ToT)
そのとき遠くからニコニコしてパパがやってきた。
パパに後光がさして、神のように見えた。
「遅いよ〜。携帯鳴らしてもつながらないんだもん。」
「ああ、ごめんごめん。間に合うかなと思ってたんだけどさ。」
あああ、それにしても足のまめがつぶれて痛いぞ。
来年は双子の手をひいて、お迎えしたいものだ、ハア〜。

1999年9月某日
時々熱帯夜の晩はあるものの、セミはすっかり形を潜め
鈴虫が泣き出した。我が家は東京23区内であるが
まだ畑がたくさんあって、はっきりいって田舎である。
将は、「鈴虫鳴いているね、もう秋だね。」
「どんぐり拾いできるかな?」「もうすぐお芋掘りだ。」
「運動会一番になれるかな?」
会話もすっかり秋。ポエムな将、芸術の秋。

傍らでは、まどはるが、自分のほっべたをペチペチたたきながら
「おいちいね、おいちいね。」(訳)おいしいね。
こちらは食欲の秋だ。

1999年9月某日
双子のまどはるは、便秘である。
水分、食物、運動も十二分に気をつけているのだがそれでも×。
とくにまどちゃんのほうが強度かな。
今日も園の日記にはこう記されている。
「まどちゃんが2時間難産で苦しみ、ようやく出ました。」
困ったものだ、女の子は一般に便秘が多いが
こんな小さいうちから???

1999年9月某日
今日、将のクラスで、秋の新しいグループ分けがあった。
年中さんともなると何人かで協力し当番など出来るようになる。
将は「こおろぎ」グループになった。将を含め5人の子供たちで構成されている。
この「こおろぎ」という名前になるまでに一悶着あったようだ。
将に聞いてみた。
「ぼくは『こおろぎ』じゃなくて『かぶとむし』がよかったんだ。」
「『こおろぎ』が、ぐしゃぐしゃに汚れたら『かぶとむし』になるんだ。」
「『かぶとむし』がいいって言ったの僕だけだったんだ。」
と言う。
さてこれを母流に解釈してみた。
『かぶとむし』グループにしたかった将は、『こおろぎ』グループにしたかったお友達に
多数決で敗れた。しかし『こおろぎ』のマークが汚れてしまったら『かぶとむし』グループに
なり得る。
へええ、すごいじゃない。将。民主的に物事決められるようになったんだ。
それも納得いくまでお友達と話し合いしたんだ。将も成長したものだ。ウンウン。
先生も「とってもいい時間でした。将ちゃんも、怒ったりふてくされたりしないで
冷静に物事を決めていました。
お友達もどうして『こおろぎ』が良いのか、一生懸命になっていました。
最終的には、多数決だから将ちゃんの方が妥協したのでしょうが、
お友達にも将ちゃんにもとても納得のいく良い答えが出せて良かったです。
保育士も夏に将ちゃんがカブトムシを飼育していたのを知っていましたし
将ちゃんのカブトムシに対する気持ちもわかっていたので静観していました。
でも、ただで妥協しないところは将ちゃんらしいです。
大人では到底思い付かない、とってもいいアイデアですね。」と言ってくださいました。
お褒めいただいてうれしいです。(*^^*)
先生もこんなに辛抱強く子供たちにしっかり付き合ってくれていたのですね。
親だったらどうだろう、こんなに心に余裕持って子育てって出来ないよね。
素晴らしい「保育園効果」を垣間見ました。



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ほーむ